第一章:りのちゃんの悩み |
忍者のにんにくのにんにくくんは今日もりのちゃんを避けるために忍術を練習しているばかり。とはいえ、ネコ助に馬鹿にされてばかりでいつも失敗ばかり。 今日も忍にくくんはりのちゃんに食べられるのを恐れています。 そんな中、忍にくくんの前にりのちゃんが現れました。しかし元気がありません。りのちゃんは言いました。 「はぁ…。今度のテスト赤点だったら、居残り授業を受けなきゃならないという決まりがあるみたいだ…。それじゃあ大好きな忍にくくんを食べることが出来なくなるよ…。」 忍にく君は言いました。 「どうしたの?」 いつもは、すぐに食べにつけますが今回はそうとはいかなかったようです。 「忍にくくん、今度、理科の授業でテストがあるの。それが消化と吸収の授業なの。あまり覚えるのに自信がなくて…。」 そこに居た、ネコ助はいいました。 「理科の授業、それぐらい、自分で勉強すればいいのに。」 ネコ助は相変わらずあきれていました。 そう行っている間に、それを聞いていた、忍じん君が現れました。 「そんな時こそ、おいしいものを食べようぜ!そうすればやる気が起きるかもしれない!」 そして、それを聞いたりのちゃんは…。なんととっておきなアイデアが思いつきました。 「あっ!そうだ!忍にくくん!実は頼みごとがあるよ!聞いていい?」 りのちゃんが言いました。りのちゃんは忍にくくんを見ていてメロメロな目をしていました。 その時、ちょっと忍にく君は少し恐れていました。 「うっ、また食べられちゃうのかな…。」 不安そうな顔をする忍にくくん。そしてりのちゃんは言いました。 「忍にくくん!実は頼みたいことがあるの!私の体の中を冒険して、消化と吸収の勉強がしたいの!大好きな忍にくくんを食べたら元気が出るだけではなく、消化と吸収が学べるかも!なので、私に食べられてほしいの♪そうすれば私の夢がかなうだけではなく、テストで赤点取らないで合格になる!とてもうれしいの!どう、忍にく君、頼みを聞いてくれる?」 そう聞いた忍にくくん、勿論、それには拒んでいました。 「いやだよぉ…。もし食べられたら、歯で細かくされるだけじゃなく、胃液でしょうかされちゃうかもしれないよ…。そしたら大きなりのちゃんの便になってしまうよ…。そんなのぜったいに嫌だぁ!!!!」 困っているりのちゃんに忍じんくんが言いました。 「なら、俺が食べられてやろう!それで満点取れたらお互いにうれしいし、何かあったら助けてやりたい気持ちもあるさ!」 しかし、りのちゃんは食べる気は一切しません。 りのちゃんは言いました。 「嫌だぁ!忍じんくんじゃ、吐いちゃって食べられないかも…。なので忍にくくんがいい!!!」 話をしている間に、色々と揉め事になってしまいました。 そんな中、呆れたネコ助がとっておきのスプレーを持ってきました。 ネコ助が言いました。 「実は、俺の知り合いから貰った、このスプレー、オークボ博士から貰ったすごいスプレーだ。これを使えば、忍にくくんを消化することがなくなるし体内冒険にも最適だ!それに、同じオークボ博士から貰ったもので、俺と忍じんくんの二人がちょうど入るカプセル式ミクロ内視鏡シップがあるのでこれで小さくなってりのの体の中を冒険できる!」 忍じん君は言いました。 「それなら、一緒に冒険できるな!俺が消化されたかったけどなぁ~。」 忍にく君は言いました。 「それでも嫌だ!りのちゃんの体の中には怖いおばけがいるかもしれない。そんなの冒険したくない!」 忍じん君は言いました。 「りのちゃんのためだ!食べられるしかないよ!」 りのちゃんをじっと見つめる忍にく君。黙っていましたが…。ついに言いました。 「仕方がないよ。りのちゃんのために今回だけ食べていいよ…!!!」 りのちゃんはいいました。 「本当にいいの?わーい!ついに忍にく君を食べることができるー!!!」 とても大喜び。スキップしてテンションが上がるりのちゃんです。 そして、忍じん君とネコ助の二人は言いました。 「俺たちが忍にく君の緊急事態に備えてカプセルに乗って助けてあげるからな!」 そういいつつも不安そうな忍にく君。 「どうなるかわからないけど、りのちゃんのためなんだ。僕、大きな大冒険、頑張る!」 忍にく君はいいました。 「りのちゃんのためなんだ。この旅が終わったらもう二度と食べられたくないからね…。」 そう思う忍にく君。 そう言っている間に忍にく君の事が気になっているりのちゃん。 「そういえば、どうやって忍にく君を食べればいいの?スプレーはかけたけど。」 忍じん君と忍にく君はいきなり黙り始めました。 「あっ…。」 ネコ助はいいました。 「そういえば、りの、ニンニク料理といえば思い出したが、ビーフカレーライスなんてつくるのはどうだい?」 りのちゃんは言いました。 「賛成!早速作ってみる!最後に忍にく君を入れるからね♪」 忍にく君はいいました。 「ひぃぃ。これから食べられるんだ…。りのちゃんのお腹の中に変なのがいたらどうしよう…。」 戸惑う中、りのちゃんは料理をし始めました。 さて、りのちゃんの宿題代作戦は果たして無事成功するのかな? 続く |